お客様インタビュー

導入事例003:オリヤス株式会社様

すべてのオーダーに満点の回答。
期待を超える対応に感謝しています。 オリヤス株式会社 営業管理部 営業企画課 課長 高橋様

コンビニやスーパーのお弁当、持ち帰りのお惣菜、生鮮食品をパックしたトレー…ふだん私たちが何気なく使っている食品容器や包装資材。オリヤス株式会社は300社以上の仕入先と550社以上のお客様をつなぐ総合卸売商社である。同社のネットショップ『Pack Depot(パックデポ)』は流通チャネルの進化に対応するために立ち上げられた。設計から構築、運用に至るまですべての工程を担当してきたのは営業企画課に所属するものの、プログラマ出身の高橋課長。今回、リニューアルプロジェクトのコンペで多数のシステム会社の中からパートナーとして選ばれたのが、タイガーテックだった。
高橋様:Pack Depot』は立ち上げ時から、私が中心となって育ててきたネットショップでしたが、10年近く改修し続けてきたカートシステムのサポートが切れ、リプレイスは社内人員では対応できなくなりました。そこでいくつかのシステム会社に声をかけて、選定することになったんです。ただ、これが結構大変でした。なかなか「これだ」という一社が見つからなくて…。デザインのテンプレートを提示するだけだったり、タイガーテック様よりずっと少ないカスタマイズで、何千万の見積もりも出てきたこともありました。サイトリニューアルといってもただのデザイン変更ではなく、お客様にとって利便性の追求をしたかったので、仕様書だけのやりとりで良いものを作ることはできないと感じていました。そのあたりを理解してくれる会社を見つけるのに苦戦を強いられました。
リニューアルのきっかけは、カートシステムの使用していたバージョンのサポートを終了してしまったこと。リニューアルしようにも、システム業務の負担が増え、バージョンアップする物理的余裕もないことから、このタイミングでリプレイスを図る運びとなったのである。
高橋様: お客様が使いやすくなるように、長い間私が中心となって手を入れてきたシステムですから、本当なら時間をかけて勉強して、新しい技術もマスターして…ってやりたかったんです。でもシステムを見る範囲が増えてきて、ネットショップだけに時間を使うこともできなくなりました。そういう背景もあって、これまで自分がつくってきたシステムの意図をきちんと理解してくれて、話も気持ちも通じあえるパートナーを探していたんです。ところが、そういう会社はなかなか見つからなくて。

そんなある日、タイガーテックのHPにたどり着くと…そこには、いまでも印象に残っているのですが『お客様の話をとことん聞きます』とありました。さらに自分たちも意見をガンガン出します、ということも書いてあった。私としてはむしろそのほうがありがたいわけです。言うこと聞いて見積もり出すだけの業者に、会話だけで意図を伝えきるのは不可能で、抜け漏れが多いんです。だから自分たちとしての考えをもって意見をくれるのは助かると思いました。

ひとつ面白いエピソードがあるんですよ。業者選定の際、『ぜひ一度うちのネットショップから注文してみてください。エラーで処理するので大丈夫ですから』とすべての会社さんにお声がけしたんですね。その中から実際に注文してきたのは一社だけ。それがタイガーテックだった。今の仕組みを大切にしたいという意図を、テストして真剣に見てくれたのはタイガーテックだけだったんです。
その時点で心の中では発注先をタイガーテックに決めていた、とのこと。言葉だけでなく実際に行動まで伴っていたことが、多くの競合を退ける理由になったのだ。さて、そんな経緯ではじまった『Pack Depot(パックデポ)』のリニューアルだが、プロジェクトの過程においても柔軟かつ二手先を読むタイガーテックの対応力が光ったという。特に社内向け勉強会を開いてくれたことにはお世辞抜きで感謝している、と高橋様は笑う。
高橋様: リニューアルの最大の狙いはそれまでできていなかったスマホ対応ですね。加えて既存サイトが持っていた特徴や長所をそのまま移管すること。クレジット決済の追加や銀行振込もバーチャル口座に切り替えるなど、かなり細部に及びました。当初予定していなかったコンビニ対応も途中から要件にいれたりして。結構な無茶ぶりだったかもしれませんが、常に柔軟に、愚直にやりきってくれました。

中でも印象深いのは消費税の対応部分ですね。ECサイトの「明細消費税」と基幹システムの「明細消費税」が同じ言葉にかかわらず、計算方法が違うということが、リリース直前の統合テスト時にわかったんです。基幹システム側での迅速な対応ができなくて一時はどうなるかと思いましたが、タイガーテックが素早く対応してくれてなんとか難局を乗り越えることができました。

あとは勉強会の実施ですね。業務フローが図示された資料などは作ってくれていたのですが、さきほどもいいましたが結構細部にわたってリニューアルをかけたので、現場がついていけるか不安で。思わず操作説明会をお願いしたんです。都度3回ぐらいやってもらったのかな。そのおかげでシステム分野についていけない部分があった現場担当者も、何をしなきゃいけないとか、そもそものシステムの概念を理解してくれたりとか…ちゃんと現場が納得するまで付き合ってくれたんです。あれには本当に感謝しています。
プロジェクトを通じてコミュニケーションを重ねることで、本当に作りたいものが作れたと語る高橋様。オーダーに対する回答のクオリティは100点満点だという。ご自身がエンジニア出身ということもあるのかもしれないが、口で話しただけの機能だけでなく、要望をちゃんと組み込んで機能にすることの大切さを、タイガーテックとの協働であらためて再認識したようだ。そもそもの狙いをちゃんと理解して、形にする。あるいはどうすればいいか議論する。まさしく高橋様が当初求めていた“パートナー”たる資格を満たしていたのが、タイガーテックだったのだ。
高橋様: 技術知識が豊富で、全般にわたって詳しかったことも頼れるポイントでした。いろんな分野の技術に明るいんですよね。技術系の会社でないと使いにくいツールなども使えて勉強になりました。プロジェクトの進め方もなるほど、と思うことが多かったです。ちょっと本筋とは関係ないことでもパッと答えてくれたり、最新技術やITのトレンドについても話せたり。私が勉強できなかった部分を見事に補填してくれました。

開発期間が少し長引いてしまったのですが、それはある程度仕方がないことだと認識しています。結構、開発の量自体が増えましたからね。一つ一つが積み重なって、かなり大変なことになってましたし。いま振り返ると、あれぐらいの期間とスピードでやらなければ無理だっただろうな、とも思います。

食品の包装資材はかなりニッチなジャンルだと思います。それだけに、まだまだいろんなことができる。可能性にあふれています。私の頭の中にもいろいろアイデアがあるので…これからもぜひタッグを組んでいきたいですね。タイガーテックさんに期待することは、いつまでもブレずに、いまのままでいて欲しいということ。HPにある通り、これからも相手の要求をしっかり受け止めて、理解した上でどんどん提案する。そういうスタンスを継続していただきたいと思っています。
「個人的には中谷さんと飲みに行きたいですね」単なるシステム会社とクライアントという関係を超えた高橋様とタイガーテック中谷。エンジニア同士ということもあるだろうが、息もピッタリでインタビュー中もポンポンとコミュニケーションが弾んでいた。お客様の話を聞き、プラスアルファの提案で返す…まさにタイガーテックのphilosophyが実を結び、顧客満足の向上につながった事例といえるだろう。